NPO日住協|特定非営利活動法人日本住宅管理組合協議会 > 270号 委託管理を見直そう

論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

270号 委託管理を見直そう

管理の主体は管理組合にある

マンションの管理は、ただ管理会社に任せればよいというものではありません。管理をどのようにするかは、管理会社の問題ではなく、管理組合の問題です。
管理組合は自己のマンションの維持・管理について、一体どうすべきなのかを真剣に考え、その結果を管理会社にきちんと伝えることが欠かせません。「何を」「どのように」管理してほしいのかを明確にしたものが契約書と仕様書です。
「委託費用が高いのではないか」という金額面だけを問題にするのではなく、何をどのように管理してほしいかということとのバランスですから、何を十分に管理して、何を我慢するのかという、足し算と引き算を理事会で話し合うことも大切です。
委託費が安いというだけで、管理会社を変更するのも危険すぎます。安いのにはそれなりの理由があるはずで、そのあたりも十分に検討すべきなのです。
管理の主体は管理組合にあります。主体性を持つには、管理組合の自立と区分所有者の自立が必要でしょう。それがあって、適切な管理ができるのです。自主管理であれ委託管理であれ、管理組合の自立が求められるのは至極当然です。

おんぶに抱っこの関係からの脱皮

自立性に欠け、自己のマンションの行方には関心がなく、現状の問題を処理することで精一杯で、常に後手後手の管理をしている管理組合も多く存在します。
一方、管理会社と管理組合が、おんぶに抱っこ、加えて、ぶら下がりを双方で行っていると、限りなく危うい管理しかできません。
管理会社に依存し過ぎると、管理組合として管理の在り方の危機感と自立心を失うことになります。そうなると、マンションの将来は暗いものになるのは目に見えてきます。そうならないためにも、管理会社とは程よい距離感を持ち、できればパートナーシップを共に持ち、信頼し合える組織体であることが重要です。
管理会社は、管理組合の顔を見て仕事をしており、自立性が高くかつ主体的な管理組合に対しては、とてもよく仕事をするのです。
自立性のある主体的な管理こそが、管理組合の将来を明るいものとします。

(論説委員会)


関連記事