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論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

361号 マンション管理とコミュニティ

基本はコミュニティ

3・11の東日本大震災以降、コミュニティの意義が再認識されている。マンション管理のうえでコミュニティ活動をどう位置づけるかについて考えてみたい。

そもそもコミュニティとは、一定の共通意思をもった地域社会のことである。その意味では、分譲マンションでは建物などの共用の財産の維持という共通の目的があるから、濃淡の差はあれ、コミュニティはそれなりに形成されているといえよう。

一般に「管理組合は物の管理」、「自治会は人の関係つまりコミュニティの推進」といわれていて、管理組合としてはコミュニティ活動に力を入れていないところも多い。しかし、「物の管理」といえども、すべて人を介しておこなわれるのであって、総会から日常の管理運営にいたるまで、人々の関係のないものはない。だから人間関係をよくすればするほど、管理組合の本来の仕事は成功することになる。

コミュニティの創意的活動を

したがって、マンション管理組合のコミュニティ活動といえば、総会の準備や理事会の日常活動、各種の広報、アンケートの実施、共同清掃や草取りなど、通常の管理組合活動そのもののなかで、推進し、強化することが基本である。

もちろん、夏祭りや餅つきなどの催し物、その他地域との交流など一般に自治会活動とみられている活動にも大いに取り組んだり、協力したりする必要があるのはいうまでもない。マンションごとに自治会、町内会との関係はいろいろであるが、それぞれの条件に応じた創意的な活動を見出していただきたいと思う。

標準管理規約が2004年に管理組合の業務に「地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成」を追加しているのもこのためであり、管理組合としてもこれを活用してコミュニティ活動を大いに推進することを期待したい。(論説委員会)


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