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359号 管理会社とどう付き合うか

管理会社とどう付き合うか

「あなたのマンションの管理はだれがやっているか」と問えば、多くの人がが「○○管理会社」と答える。しかし管理会社は、管理組合と委託契約を結び、その契約に従って管理業務をおこなうだけである。管理をしているのは「理事会(管理組合)」であることはいうまでもない。

実際には、マンション購入時に管理会社は決まってしまっているのが通例だ。管理会社が日常の管理業務も、随時の修繕工事もどんどんおこなっているだけでなく、総会や理事会の運営まで実質的に進めている場合がきわめて多いことも、冷厳な事実である。これをどう改善したらよいか。

良いパートナー関係を

管理会社は営利企業だから、区分所有者や管理組合の利益など全く考えず、儲けばかり考えていると、管理会社を敵視する考え方も一部にある。たしかに、そういわれても仕方のないような管理会社も少なくない。しかし、少なくとも詳細な管理業務委託契約がかわされているはずであり、それにそった業務が義務づけられている。またその業務は居住者の前で毎日おこなわれているので、あまりにひどければ居住者の批判を避けられず、酷い業務が長続きするものではない。同時に管理組合の側からいえば、管理会社の仕事をチェックし、改善するためには適切な指摘や要請をおこなって、業務を改善してもらうなど、区分所有者側の努力も求められる。

理事が管理を知る必要

そのためには、そもそもマンション管理や管理業務のあれこれについて一定の知識がないと、注文もつけられないし、意見もいえない。管理会社に業務を委託したら、「すべておまかせ」ではいけない。しかも、理事会は方針を決め、その実施状況をチェックする責任があるのだから、自主管理であろうと委託管理であろうと、その責任は何ら変わらないのである。当然のことだが、そもそも理事会の責任というものは委託できない。

管理組合、とくに理事が、業務に精通してこそ、区分所有者のための管理にむけて、管理会社との真のパートナー関係をつくりあげることができるのではないだろうか。

(論説委員会)


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