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279号 窓ガラス等の改良

新マンション標準管理規約に盛り込まれた新しい項目をシリーズで解説しているところだが、今回は第2弾として「窓ガラス等の改良」を取り上げる。

本年2月に地球温暖化対策に関する「京都議定書」が発行したことはご存知だろうか、これにより我が国は省エネルギーに努力し、二酸化炭素等の削減を図ることになった。
標準管理規約は、これを見越して「窓ガラス等の改良」を盛り込んでいる。ご存知のように窓枠やガラス・玄関扉等は共用部分で簡易組合の管理物だが、実際には各区分所有者の責任で専用使用しているものであう。

標準管理規約第22条第1項では、「共用部分のうち各住戸に附属する窓枠、窓ガラス、玄関扉等その他の開口部に係わる改良工事であって、防犯、防音又は断熱等の住宅の性能の向上等に資するものについては、管理組合がその責任と負担において、計画修繕としてこれを実施するものとする」と述べている。

しかし、管理組合は改良工事ではなく一般的な耐用を考慮し、大よそ30年から40年程度でこれらの交換工事を計画しているに過ぎないため、長期修繕計画には今後計画化するところが多く、これからの問題である。
省エネルギー法が改正され(平成18年4月施工)、既存マンションも床面積2,000㎡上のところは省エネルギーの努力義務を課される見込みであり、管理組合は厳しい立場に立たされる。

このため、改良を志向してこれらを計画化するためには1戸当たり約100~150万円程度は必要と見られ費用負担は大幅増となる。
なお、これらの工事が管理組合として具体化が遅れるような場合には、区分所有者の負担と責任で個別工事を認めることを予定し、同条第2項でそのための細則制定を定めている。これは、区分所有者が個別に窓枠や玄関扉等を交換するときに事前承認を前提としてその手続き定めるとともに基準・費用負担・共有部分であることなどを定めることを想定している。

いずれにしろ、管理組合の対応としては、窓枠や玄関扉の交換工事を計画化・具体化するときには省エネルギーを考慮して積立金の増額などを志向し、改良工事にすることを薦めたい。

(論壇委員会)


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