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280号 役員のなり手不足と管理組合運営

平成11年のマンション総合調査によると、管理組合の役員就任について「輪番なら引き受ける」が66.6%、「こころよく引き受ける」14.4%「引き受けない」が12%未満のことだ。

問題は、役員の任期である。日住協には毎年全役員交代制のマンションからさまざまな相談事が持ち込まれる。マンションが抱える諸問題の根源は毎年役員全員交代制にあるとさえ思える。

「管理は管理会社に任せておけばよく、誰もがやりたくない役員は、組合員が平等に負担すべきだ」として、輪番制にすれば、いずれ組合員の管理意識向上にもなり、管理がうまくいくようになだろうとの他力本願の考え方が基本にある。
こうした考え方には、マンション管理の主体性や継続性を重要視する視点はない。
役員のなり手探しは、マンションの戸数規模の大小に関わらず深刻な問題である。結局、安易な順番制・輪番制を採ることになる。25年も前のことだが、元小学校校長だった人から「日本人の20%前後は、奉仕の心を持っている。だが、ほとんどの人は、自ら進んでやろうとしない。何かの機会に、人に声をかけられれば、応じてくれる人たちだ」という話を聞いたことがある。

文の冒頭で紹介した「こころよく引き受ける人14.4%」と重なるパーセンテージだ。そこで「組合運営に関する組合員の動向調査」を実施する。「役員になってもらえるか」「いつ、又はどんな時なら引き受けてくれるか、やってみたい任務は、役立ててみたい知識、経験、又は技術はあるか」を回答してもらって置き、数年ごとに調査をして、最新の情報として保管し、適当なタイミングで、役員就任を呼びかければ、役員選出も大分楽になるのではないか。古い管理組合で長年にわたる留任役員が占めている老人会のような理事会も、若返りすることが可能になるのではないか。

管理の専門性、継続性に耐えるようにするには、役員選出制の改革も必要だ。現理事の中に役員としての適材は一人ふたりはいるだろう。その人を時期役員候補者推薦できるようにし、他は、自薦・他薦の立候補者に順番制を組み合わせて、2年任期制の毎年半数改選か又は3年任期制の3分の1ずつ毎年改選する方法も考えられる。

(論壇委員会)


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