欠席が常態化
新しい理事会がスタートして3ヵ月程度が経過するが、すでに理事会内でのもめ事が発生している管理組合も多いようだ。
よくあるのが、理事が理事会を何の理由も示さずに欠席するという問題である。そして、忙しいという理由で、奥様と交代で出席するなどの問題もある。前者の場合、理事会として出席を催促することが必要で、これは早めに粘り強く行う必要がある。これをやらないと、欠席理事は、「欠席してもよいのだな」と思ってしまう。つまり、そういうメッセージを発しているのと変わりないことになる。
理事は、総会で承認されたマンション管理組合の公人として、理事会に出席する義務があるが、欠席に対して何も言わず、黙っていると一年間ほとんど欠席、ということになるので早めの対応が必要といえる。
これに関して、理事の出欠状況を毎月発行される広報紙で逐一報告するという手もある。何事もオープンにすることが大切である。
家族が出席
後者は、基本的には本人以外の出席はできない(規約に特別の決まりあればその限りではない)。これは先ほども述べた通り、総会で決まった本人のみが理事であって、同居をしているからといって、家族などが代わりを務めるのはそもそもおかしいのである。しかし、これは案外多いようだ。
この弊害は、理事本人が理事会に出欠席を繰り返していることに加え、理事本人と例えば配偶者との意見が異なる場合があり、それがそのまま理事会での発言となってしまう可能性にある。つまり、一つの案件に対する意見に一貫性がなく、思いつきのような発言に終始することが多いようだ。
このような理事会だと、重要な議案をきちんと話しあうことはできていない。自分たちのマンションの重要な問題なのに、である。
「女性の視点で理事会を運営することも必要」なので「女性が理事会メンバーになるのはよい」という意見もある。もちろんそれを否定するわけでないが、それと、員数合わせの出席とは異なるので、注意が必要である。
(論説委員会)
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