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302号 個人情報保護の勘違い

個人情報保護法の誤解

個人情報保護法が施行されて以来、個人情報に関心を持つ人々が多くなっている。管理組合などでも、「個人情報保護法に触れるから、名簿は提出しない」などのトラブルが相次いでいると聞く。ここで、整理しておかなくてはならないのが、個人情報と個人情報保護法とは違うということだ。

個人情報保護法の縛りはいくつかあり、一組織で5000人以上の個人情報を扱っているということがある。管理組合で5000人の個人情報を扱っているマンションは無いに等しいといえる。まず、これ一つだけでも、個人情報保護法と管理組合は関係がないことになる。

名前を隠したがる相談者

最近、マンション管理相談を受けていて思うことがある。電話が鳴り、受話器を取って、当方の団体名を述べる。先方は、それを確認すると、すぐに相談の本題に入っていく。しばらく聞いていくうちに、質問したいことが出てくるので、「あなた、というのも変なのでお名前をお教え願いませんか」と申し入れる。すると、「個人情報を教えるわけにはいかない」「私は、Kと申します。私の名前をお教えしたのですから、あなたもお名前をどうぞ。名前を言いあって話を進めませんか」といっても、「個人情報を教えるわけにはいかない」と言い、そんなことを言うならと電話を切られてしまうこともある。当方は個人情報を掴まれている。一方的な情報把握である。なんとなく気持ちが悪い。

個人情報の悪用には厳罰

名前だけでは、ある人を特定することはできないので個人情報とは言えない。名前に電話番号や住所が加わってくるとそれは立派な個人情報になる。個人情報は出す必要があるときには、出さないと成立しない場合がある。 連絡がほしい場合は名前と電話番号という個人情報を教えておかなければならない。その場合、相手が「信頼」に値するかを瞬時にあるいは予め判断しておかないといけない。重ねて言うが、個人情報は出す必要があるときは出さなければならない。逆に個人情報を得た者は、決して悪用をしてはならない。これが個人情報を扱う上での基本ルールである。したがって、悪用者には厳罰を処する必要がある。

(論説委員会)


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