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論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

314号 理事長を理事全員で支えよう

管理組合、会社と似ている点と異なる点

管理組合は会社組織にも似ている。一般社員が組合員、取締役会が理事会で、それぞれが取締役と理事。そのなかから社長が選ばれるわけでそれが理事長というわけだ。しかし大きく異なるのは、管理組合の場合は組合員がイコール理事である点で、つまり、治権者と非治権者がイコールである点である。

社長がいくらがんばっても、それを他の取締役が支えなければ、その会社の発展は望めない。或いは場合によっては、勝手な独走を抑えることも必要である。これは、理事会でもまったく同じで、理事長を理事会メンバーが支えなければならない。

理事長を一人にさせない

ところが多くの場合、理事長にする時は「いつでも、理事長を支えますから」などと体のよいことを言いながら、いざとなると「仕事があって…」などと逃げる。徐々に理事長は孤独になっていく。真面目な理事長だと孤軍奮闘し、とにかくやり遂げようとするから、その努力たるや想像を超えるのである。自分の時間を犠牲にし家庭をも犠牲にしなければ、なかなか思い通りの事業を推進することはかなわないということで、とにかく犠牲的精神と理事長という責任感だけでその職務を全うしようとする。しかし、奮闘努力も空しく、うまくいかないこともある。

理事長の、そう言った献身的な努力で成り立っている管理組合はとても多い。つまり、そういう管理組合の足元は常に危うく、ふらふら状態といってもよい。

在るべき管理組合像を明確にしよう

管理組合は、その目的に添って様々な観点から組合員同士の話し合い等が求められている。これは、組合員の義務であるかもしれない。このように在るべき管理組合像を、或いは在るべきマンション像をみんなで語り合うことから始めるべきだ。そういった中から、その管理組合の方向性や方針が打ち立てられ、そして計画を立て、実行に移せるのだ。常に今だけを見た計画ではなく、キッと先を見通した計画作りが必要である。それには、理事による継続的な学習が欠かせない。そのような雰囲気にならないと理事長を支えることはできない。

時には牽制も

一方、我が儘に独走する理事長に対しては、牽制をすることが必要で、そのためにも、管理組合とはなんなのかを、理事メンバーが学習しておくことが必須である。
理事長がその仕事をやり遂げるためにも、理事会の姿勢として「逃げない」「隠さない」「嘘をつかない」を大切にしたい。その土台の上にこそ、組合員からの信頼を勝ち取ることができる。

(論説委員会)


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