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315号 マンションコミュニティの重要性

区分所有法の2回目の改正を受けて、平成16年1月に標準管理規約が改定された。
この新標準管理規約には、管理組合の業務として「コミュニティ形成」が新たな業務として加わった。なぜ、コミュニティ形成が管理組合業務として加わったのか、それには以下のような理由がある。

標準管理規約のコメントには、「コミュニティ形成は、日常的なトラブルの未然防止や大規模修繕工事等の円滑な実施などに資するものであり、マンションの適正管理を主体的に実施する管理組合にとって、必要な業務である」と説いている。

ところで、マンションは共同生活の場でありながら、個々人の生活はそれぞれに独立したものである。しかしながら、マンションの特性としてある共用部分の管理や利用については区分所有者相互の協力で維持され、意思決定されている。

例えば、大規模修繕においては周期的に行う重要な事業であるが、工事の決定には資金繰りや工事範囲など区分所有者の合意ができる範囲で意思決定を図る必要がある。そこには普段から多くの居住者が建物や設備に関し不具合や不便を感じていることを共有することが合意形成につながるわけである。そのためには、居住者間でのコミュニケーションがあることが重要であり、一朝一夕でコミュニティが形成できるものではない。
以前は、管理組合は共用部分の管理が業務であり、これに専心すればよく、ソフト面の活動は管理組合の業務ではないと否定されていたが、実はこれが非常に大切なことであると国が判断したことによる。したがって、標準管理規約にはコミュニティにかかわる費用の管理費からの支出も認めている。

どこの分譲マンションも、入居当初はゼロからのコミュニティづくりとなるが、役員の方はコミュニティの重要性を理解して、早めに取り組むことが肝要である。居住者の方も、十分理解して管理組合のコミュニティづくりにご協力いただきたい。

(論説委員会)


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