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論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

375号 団地内、コミュニケーション活発化を

マンション、団地の住民同士のコミュニケーションをどう活性化するか、容易なようでむずかしい。一つの試みとして、厚木市の鳶尾第2住宅管理組合(250戸)で、10月13日、「わが街区、次にめざすもの」のテーマで、初めてシンポジウムを開いた。管理組合主催のシンポジウムは、珍しいが、集会所に、20余名が参加、5組のパネラーが、意見を述べた。

団地ができて38年、3回の大規模修繕を済ませ、当面、大きな修繕計画はない。そんな折、近藤博隆理事長は、マンション管理推進条例を施行した豊島区主催の催しに

参加、管理不全マンションの存在、問題点を知った。団地は当たり前だが、人間集団が管理運営する、将来に悔いを残さないためにも、日ごろのコミュニケーションが大事だと気付く。

管理組合の総会は、議題中心の論議に限定され、自由にものが言えない、日ごろためていること、こんなことが実現できたらという思いをしゃべってくださいと呼びかけた。 1組10分の制限時間。団地内でいつも会っているひとの前で、改まったことを発言するのは、気が引けるものだが、パネラーは、堂々と、述べた。

先陣のBさんは、駐車場問題をとり上げ、内部と外部駐車場では利用勝手に大きな差別がある、内部集約のため、棟間のスペースを工夫して、1台でも2台でも内部をふやしたら、と提言。団地内の環境問題を取り上げたFさんは、高齢化で増えてきた車椅子利用者のために団地内の路面の段差解消などを訴えた。管理組合事務所の建て替えを提唱したのはYさんとMさん。防災の拠点ともなる管理事務所を、鉄筋コンクリート造で建替え、IT化、多目的化、交流の場、いざという時の安否確認の場などとすることを提案。入居6年目のHさんは、高齢化した住民の住居内での体の変調、火災などの異変を知らせる仕組みの必要性を強調した。

思わぬ意見、なるほどという考えが聞けて、よかった、皆さん真面目に団地の将来を考えてくれている、シンポジウムは最低3回は開きたい、と近藤理事長は、団地内シンポジウムの成果に、胸をなでおろす。12月に、シンポジウムの発言を冊子にして、全戸に配る予定だ。


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