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論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

320号 無責任な無届け

多くの管理組合では、桜のつぼみの頃から今頃に総会の開催が多い。総会で悩ましいのが、総会に参加しない組合員の存在である。出席届けはもちろん、欠席届も委任状も出さない、いわゆる無届けである。この無届けは、規約変更などの4分の3以上の賛成が必要な議案において非常に大きな問題が生じる。ある115戸の管理組合で規約改正を行おうとしたが、無届けが10票もあった。その結果、4分の3に1票届かなかった。「1票に泣く」というより「無届けに泣く」と言うべきか。

◆積極的に関与をしよう

総会に出席できないのなら、委任をすべきである。委任が嫌なら、何が何でも出席しなければならない。管理組合は組合員によって構成されており、出席(委任も含む)は最低限の義務である。無届けは、とにかく無責任な行為といってもよい。

棄権も一票という考え方もあるが、こと管理組合においては、すべての組合員の参加が前提である。管理組合の一票は自分たちのマンションのことをよく考えた上で、「賛成」か「反対」かの何れかを明確にすべきである。それが、集合住宅という特殊な性質を持つ、区分所有して住むということではないだろうか。自分たちの住む建物や設備、また住まい方をすべての組合員や議決権行使者によって考え、諮るのが当然のことであって、白紙投票や棄権も管理組合にそぐわない。

◆紳士的に振る舞えば賛同者が表れる

自己の意思は「賛成」か「反対」のどちらかに表明しなければならない。前向きで建設的な管理組合運営を行うためには、組合員の総意が欲しい。それには、組合員が真に参加しての総意が必要である。白紙や棄権も前向きではない。何を望んでいるのかが見えてこないではないか。

総会では、意見があればきちんと伝えることが大切であって、それによって、全体の考えが変わることもあるのだ。アジテーションを飛ばして、不安を煽ったり、ありもしないことを自己の想像でモノを言うことはやめたい。堂々とした意見ならば結果はともかく、そのうちに賛同者が表れるはずである。そうするためには、自分たちのマンションの将来像を語ることから始めたい。

(論説委員会)


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