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論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

323号 長持ちマンションの課題

100年住宅とか200年住宅と言った長持ち住宅について、この数年話題に上っている。長持ちする住宅を建てること自体はたいへん結構なことであるが、しかしマンションを長持ちさせるためには、いくつかの課題がある。

◆専有部分のリフォーム

1つ目は、一戸当りの専有面積である。現在建替えか否かで問題になっているマンションは、大抵その専有面積が40㎡程度の広さであり、使い勝手の範囲が非常に狭いのが実情である。マンションが終の住み処であろうと、流動化しようと、200年持たせるのであれば、最初から平均的な専有面積の広さは100㎡程度はほしい。そうであってこそ、専有部分のリフォームをライフスタイルや家族数などによって行なうことが可能となる。

◆各種更新工事の容易性

2つ目は、給水管や雑排水管の更新を容易にするための工夫も必要である。しかも、見た目に美しいこともそこに住むものにとっては重要だ。それらの菅が露出することなく、しかも工事は容易にできるように最初から計画された建物でなければ200年持つと言ったところで何の意味もない。

いわゆるリノベーションの容易性、ということである。
これらを含めて、リフォームの容易性が長持ちさせるには欠かせない。流通するにしても、リフォームの容易性は非常に関心のあるところである。容易に自分たちの思っている間取りや生活するための設備にできることは、流通そのものを容易にすることにもつながる。

◆スケルトンでの流通を

3つ目は、だからこそ構造躯体(スケルトン)での流通を一般化することが必要である。住み心地の悪い間取りに、人間が合わせるのではなく、私たちのニーズに合わせた内装や設備を整えていくといった方式を作り上げて行くことが必要である。
そのためには、今までの数倍の構造躯体の頑丈さが求められる。耐久性、耐震性、維持管理の容易性など、長持ちすると言った観点だけでなく、安心して住める基本性能がほしい。それらの性能の評価等について信頼できる方法も必要である。

(論説委員会)


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