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論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

331号 コミュニティを育てる

居住価値を高めるために

マンション管理というと、直ぐに思い浮かべるのが建物や設備の維持・管理。それが主であることは間違いがないが、それをきちんと行う時の前提として、資金と同じように大切なのがコミュニティである。言わば、お金は見える財産であるが、コミュニティは形のない財産といってもよい。

マンションの居住価値を高める意味でも、コミュニティが育っているか否かが問われる。コミュニティは言葉を換えれば「関わり合い」とも言える。人と人とが積極的に関わり合いを持ち、それを通して、マンションの居住性を高めることができるのである。居住価値と資産価値とは異なる概念であり、マンションに住むに当っての住みやすさ、楽しさであり、それはいくらでもつくることができる。

2つの老いもコミュニティが欠かせない

NPO日住協が今後取り組んで行く2つの老いというテーマ、高齢化と高経年化マンションにおいても、コミュニティが育っているかがとても重要である。
高齢化においては、高齢の人々(当然いずれ、筆者もあなたも対象者になる)とどう関わるか、どのようにサポートすべきなのかなど、課題は多い。そのときにコミュニティの醸成が決め手になってくる可能性は明らかであろう。

一方、高経年マンションにおいても、建替えか再生かの議論に際して基本となるのはコミュニティではないだろうか。

顔が見えるマンションにしたい

人と人との関わり合いで重要なのは、顔がしっかりと見えていること。そのためにも顔の見えるイベントを行うことはとても大切だ。例えば、餅つき大会、花木の手入れ、ゴミ拾い、夏祭り、将棋、囲碁、竹とんぼづくり教室……等々。様々なコミュニティ育成イベントを開発していきたい。

仲間をつくり、議論をし、自分たちのマンションにふさわしいコミュニティをつくるための知恵を出し合い、賛同者を少しずつ増やしていきたい。そうすることで、2つの老いの解決もスムーズにいくようになることが期待できる。

(論説委員会)


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