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論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

343号 巨大地震に思う 

一瞬、ダメか

3月11日に発生した東日本大地震は、日本観測史上最大の巨大地震であり、その被害は甚大なものとなっている。

自宅でパソコンに向かっていた時、ぐらぐらと揺れた。直におさまるだろうと、仕事を続けていたがいつもと違う。妻に外にでるように言い、筆者も玄関にでた。ドアのストッパーを掛けようとするが、大きな揺れのせいでうまくいかない。これでおしまいかと思う。しかし、建物自体が、ギシギシとしていないことが、そんな中でもわかり、これは、建物は大丈夫だな、と思った。

6強に備える

共用廊下から、他の棟に向かって「大丈夫ですか」と叫んだ。多くの人たちが、手を振って応えた。

でも、震度は5弱程度だったのだ。ということは、首都圏に来るであろう震度6強以上とは…。家具や食器棚は倒れ、テレビは飛ぶ。立っていられない。そういう状況で、いち早く安全なところに逃げなくてはならない。一瞬の行動である。
家の中に安全地帯をつくっておきたい。玄関ドアは開かなくなる恐れがあるので、早めに空けたい。ストッパーに工夫が必要だ。靴でよい、それを挟む。今回の地震で、そのことを学んだ。

組織力強化と訓練

管理組合や防災組織の行動はどうだったかを振り返っておきたい。筆者のマンションで言えば、ただ反省である。ハンドマイクを使い、チラシを至急作成して全戸配布し、火災発生の注意喚起を行った。これが精いっぱいだった。
もっと、組織力で動けなければと思う。

地震や津波は、避けることはできない。しかし、その備えはある程度可能である。家の中では、家具の転倒防止策は必須である。管理組合としては、防災組織の実効性のある組織づくり。今回の微々たる体験で思うのは、女性やリタイヤした人々の活用である。これらの人たちを防災組織に組み入れ、訓練を定期的に行いたい。また、高齢者を含め災害弱者を把握し、その人たちの安否確認体制も整えておきたい。備えあれば憂い無しである。想定外などと言うことのないようにしたい。


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