NPO日住協|特定非営利活動法人日本住宅管理組合協議会 > 382号 リノベーションと管理組合の対応

論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

382号 リノベーションと管理組合の対応

マンションの魅力づくり

マンションには、区分所有者の新陳代謝を促進する仕組みが必要である。そのためには、中古マンションは時代の変化や立地やニーズに応じた魅力づくりが欠かせない。時代等に即したインフラの整備などの共用部分は管理組合として取り組むのは必須だが、専有部分についてもリフォーム等がスムーズに行えるようにしておくことが求められる。

新築時とは次元の異なる改修

従来は壁紙や床の張り替え、トイレ、浴槽の交換など、一部分のリフォームが多かったが最近はリノベーションが増えている。
リフォームは新築時の意図に近づける修繕が主であったが、リノベーションは躯体と関係のない部屋の仕切り壁などすべてを撤去してスケルトンにし、専有部分を新築時の意図とは次元の違う改修を行う。

自分たちだけの居住空間

リノベーションの良さは、その空間を住まい手が自らの考えに基づいて自由にレイアウト等ができる点にあり、類型化されていたマンション居住空間を別のもの、好みのものにできることである。彼らは、新築マンションといった切り口ではなく、アクセスの容易性、マンション購入費用とリノベーション費用を加えた住宅購入費用全体を新築マンションの購入よりも抑え、かつ自分たちだけの居住空間を手に入れたいと思っている。

やってよいことダメなこと

都心のアクセスのよい地域の中古マンションを、およそ80㎡で一千万円程度の費用をかけて行うリノベーションが一般化しつつある。それだけの費用を掛けるわけだが、管理組合は、その仕様や工事方法等、とくに躯体への影響が無いかといったことなどを精査しなければならない。さらに、水廻りの配管を大幅に配置換えすることもあるので、それを可とするか否か、十分に注意が必要だ。

問題が起こらないうちに、またリノベーションを取り組みやすくするためにも、規約等がリノベーション対応に十分であるかを見直しておきたい。くれぐれも、躯体には手を付けないことが根本であることをしっかりと明記しておきたい。


関連記事