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408号 管理組合を取り巻く企業の矜持

管理組合を取り巻く企業の矜持

お任せ管理には問題がつきもの

大規模修繕工事(工事)は多額な費用と準備など、管理組合(組合)にとって10数年ごとの大事業である。組合は長期修繕計画を策定し、それを根拠に修繕積立金(積立金)を決めている。多くの組合では管理会社(会社)に管理を委託し、修繕積立金などの徴収を任せ、財布を丸ごと預けているので、会社は中身を全て掴んでいる。組合が自立していれば問題はないが、会社に任せっきりだと、いろいろな問題が発生する。
会社は工事を組合に提案するが、その額は積立金の財布にあわせたり、工事の元請けとなることが増えてきた。時にはコンペを仕掛け、施工会社に見積もり参加を要請し、価格もその会社が落札するように仕組む。会社の取り分として2〜3割ほど高くなり、組合は損をする。

費用と仕様と実際の施工をよく見る

積立金が不足している場合、長尺シートの張替えや、足場を掛けたのに、それがなければできない工事を止めるなど、組合の財布にあわせて工事を進めるなど自己都合を優先し、組合の利益は二の次にしている会社がある。そもそも2〜3割の割増資金が会社に渡らなければ、長尺シートの張替えは可能であったのだ。
管理会社に工事部門があり、かつ運営技術があるのは僅かだ。多くは改修専門施工会社に丸投げをし、汗もかかずに組合の大切な資金をかすめ取っている。
改修専門施工会社の特長は品質の確保は当然として、生活をしている居住者への安全、快適さを考慮するなど、施工運営技術などのノウハウを十分に持っている。新築現場とは、この辺りがまるで違う。

管理組合の自立運営が決めて

管理会社は、真に組合のために仕事をしてほしい。委託契約以外のことをするには、それなりの態勢を確保すべきである。また、専門家とグルになって組合を助けるフリをした利益相反行為も即刻やめるべきである。
管理組合は親切ごかしの会社等の行為には十分に気をつけ、お任せ管理は止め自主・自立した運営をし、大規模修繕を担当する会社等の矜持を見極めよう。


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