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論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

417号 どういう総会が望ましいか

総会のあり方をあらためて考えてみたい。

二つの総会を考える。一般に推奨されているのは、議案を完璧につくり、事前の説明会を必ずやって質疑もつくした結果、総会では質問や意見もあまり出ず、短時間で終了するというケース。もう一つは、議案はそこそこの内容で作成するが、総会ではいろいろと意見が続出し、討議の結果一部の業務実施を取りやめ、予算を減額修正して終わるというケース。

多くの方が、前者のケースを望ましいと考えるだろう。マンション管理の解説書の説明も、どのようにして前者のケースのように平穏に総会を済ませるよう準備するかを詳細に解説しているものが多い。それが本当に組合員の意見を反映しているものなら、たいへん結構で言うことはない。しかし、実際には議案の内容が組合員の実際の意向とは大きく離れていても、委任状や議決権行使書が出されていて結果は総会前に決まっており、組合員は空しく意見を述べるだけで押し切られてしまっている場合も多い。

そもそもマンション管理の解説書は、理事長や理事会の立場から書かれているから、一般の組合員の立場からどう総会に臨むかなどの視点からの解説書などは皆無に近い。それはそれで止むを得ない面もある。しかし、理事会、理事長の立場から総会の運営をみるについても、いかに一般の組合員の意見を汲みあげるか、それをどう業務計画に反映するかの視点を欠くと、一方的な押しつけになりやすい。注意を要することである。

根本に立ち戻って本来の民主主義の観点からいえば、どんな会議でもその目的は、最初に出された提案が各自の意見発表と討論による相互の交流のもとで、よりよい成案に仕上げられているものではないだろうか。その観点からみれば、論議の活発な総会がおこなわれ、必要なら修正もできて大多数の組合員の満足できる後者のケースの方が望ましいと思われる。もっとも、そのためには委任状や議決権行使書ではなく、実出席が多数にならないとできないことだが。


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