NPO日住協|特定非営利活動法人日本住宅管理組合協議会 > 418号 自立管理のすすめ

論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

418号 自立管理のすすめ

民主主義指数

自由・独立・平等など、当時としては非常に新しい価値観を提唱したのが福沢諭吉である。「学問のすすめ」で述べている。当時の人口は3,000万人だが300万冊ほど売れ、大きな評判と支持を得た。

英国の調査機関ザ・エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は、世界167カ国・地域を対象にした2016年度の「民主主義指数(DI)」を1月に発表した。これは2年に一度行っており、各国政治の民主主義レベルを評価し、「完全な民主主義」「欠陥のある民主主義」「混合政治体制」「独裁政治体制」のいずれかに分類される。評価対象は「選挙手続と多元主義」「政府の機能」「政治への参加」「政治文化」「市民の自由」と5つの部門がある。それぞれ10点が最高。その平均数値が高いほど完全な民主主義となり、「政府の機能」以外がすべて10点だったノルウェーが平均9.93点で1位。

多元主義は民主的運営の根幹

日本は7.99点で20位。アジア最高位だったが「政治への参加」が6.67点と低く、平均で8点を割り「欠陥のある民主主義」に分類された。最下位は1.08点の北朝鮮。「選挙手続と多元主義」と「市民の自由」で0点となり「独裁政治体制」となった。

民主主義の根幹である「多元主義」は多様性を容認・肯定するという立場であり、政治的には、国民の興味関心や信念の多様性を認めることで、近代民主主義の最も重要な要素である。

自立管理は多元主義から

管理組合に置き換えてみたい。「役員選任手続はオープンで適切か」「組合員に適正な情報提供をし、総会や理事会は民主的に行われているか」「総会や理事会などに積極的に参加するとともに、議論を深める態度に依拠しているか」「多様な考え方を受け入れているか」。

管理会社に丸投げをしたり、予定調和的な理事会運営になっていないか。「欠陥のある民主的運営」「独裁的運営」という評価は管理組合には似合わない。真に民主的で自立的な管理組合運営こそが管理組合の明るい将来を期待できる。「管理組合民主主義指数」をより高めてるために、参考にしていただきたい。

(NPO論説委員会)


関連記事