論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

441号 「外壁タイル落下」から考える品質問題 ~NPO日住協50周年~

築浅マンションの外壁タイル落下

4月17日午後0時過ぎ、熊本市中央区の築5年・11階建てマンションの11階部分から外壁タイル2枚が落下し、走行中の軽乗用車に直撃。運転していた女性と後部座席の女性がけがを負った。タイルは縦40㎝、横30㎝。(施工しやすいいシート状で、20枚程度の小さなタイルがユニットになっていると思われる)このマンションでは熊本地震の際、タイルが落下し補修していたが今回の落下との関連は不明である。
新築時の施工会社は、地震によってタイルが落下したと思わせたかもしれないが、今回のタイル落下は施工の悪さを想像させる。

外壁タイルの浮き問題

マンションの外壁タイルの浮きはこの数年耳にするが、表面化はしていない。それは新築時に施工したゼネコンが、管理組合との交渉過程で口封じを和解の条件とするからである。自らの施工品質を棚上げにし、お金を払えば済むとの考え方は品質問題に対しする真の反省とは言えない。このような例は後を絶たないが、改修工事における施工品質も同様である。
今も手抜き工事があるが、設計監理会社や施工会社を売上や資本が大きいという理由だけで選定せず、それらの会社の基本姿勢や実績、そしてウワサも知りたい。それらは一定の批判力(正しい知識・考え方・整理力など)を持っていないと真実を掴むことはできない。

次の50年に向けたNPO日住協元年

NPO日住協は創立50周年を迎えているが、その端緒は古くて新しい問題である。当時、旧日本住宅公団が分譲した団地でベランダの落下や雨漏りが多発。14団地管理組合が集まって旧公団との交渉に臨み、その結果やっと問題が解決に向かった。NPO日住協は瑕疵問題をキッカケに誕生したのである。団地やマンションの瑕疵問題は今も続いている。冒頭の外壁タイル落下の管理組合は、どのように対応しているのであろうか。
改元の最初の年を元年というが、画期的な物事の出発点の意味にも使われる。次の50年に向けた新たなNPO日住協元年であるとの認識に立ち、原点を見つめながら管理組合のために活動していきたい。

(NPO日住協論説委員会)

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