論談集合住宅管理新聞「アメニティ」論談

445号 これまでの半世紀、これからの半世紀を考える ~NPO日住協50周年~

皆さまに深く感謝

NPO日住協は、50年前の10月23日、14の管理組合が集まったのがはじまりである。マンション管理組合の協議会としては初めてのことである。それ以来、半世紀にわたって、ご支援・ご協力いただいた全ての団体、個人の皆さま方に、深く感謝を申し上げたい。また、会員・賛助会員として、NPO日住協にくわわって活動し、その維持、発展のためにともに努力されてきた管理組合・企業の皆さま方には、10月18日の講演会・祝賀会を中心に、この50年の成果と反省点を振り返るとともに、次の50年に向かって、管理組合の運営とマンション生活の向上のために、ひきつづき努力していく決意を表明したい。

自立めざす出発点

NPO日住協の出発点は、ベランダなどの瑕疵補修をもとめて当時の分譲者である日本住宅公団に、14の管理組合が協力して交渉したことである。相談相手もなく五里霧中のなかで、ともかく自ら考え、自立的に判断する立場で管理組合同士が協力関係をもったことに始まる。この出発点の思想は今日も変わらない。今では多くの専門家の協力が得られるようになっているが、NPO日住協自身が、管理組合の皆さんと協力しあい、考えながら問題解決をしていく姿勢に変わりないつもりである。

山積する課題に挑戦

今日、マンション管理組合を取り巻く課題は、50年前以上に山積している。建物の経年化、住民の高齢化をはじめ、建物の基本にかかわる瑕疵や建築に関する偽装、マンションの再生と建て替え、管理組合の自立的運営を困難にする第三者介入の制度化の恐れなど、多様な問題がある。これらについて、管理組合員、住民の利益の立場を守って、課題に挑戦していきたいと考える。

今後も初心を忘れず

このようにマンション管理組合をとりまく状況は、必ずしも前途洋々とはいえない。しかし、当初は手探りで出発したNPO日住協50年の歴史のなかで、組合員のまとまりの上に立った自立的運営のすぐれた経験をもつ管理組合も多数できあがってきた。大規模修繕工事でも、多くの専門家の協力を得られて、安定的な監理・運営方式も確立されてきている。NPO日住協の出発時の初心を忘れず困難に立ち向かい、来るべき半世紀にむけて前進していきたい。

(NPO日住協論説委員会)

Related posts:

  1. 442号 小規模マンションへの支援にも全力 ~NPO日住協50周年~
  2. 441号 「外壁タイル落下」から考える品質問題 ~NPO日住協50周年~
  3. 443号 管理組合の自立めざし、相談・交流・支援を続ける ~NPO日住協50周年~