支援事業の採用事例

大規模修繕工事支援事業の現況

1.千葉県柏市東上町 柏パーク・ホームズ会員組合(58戸、地下1階・地上7階、築後26年)

2009年4月、支援制度開始直後に、長期修繕計画に大規模修繕工事の計画があるので、今後どうすべきかとの意味で「建物相談」があった。「建物相談」時に一応、大規模修繕を考えるが、図面・写真などの説明により劣化箇所が数か所あると判断、「建物一日診断」はせず大規模修繕工事を勧めた。その中で「大規模修繕工事支援制度事業」を説明した。直後より支援事業の打合せを数回行い、2009年7月大規模修繕工事支援制度事業の契約を行った。同時に管理組合と八生設計事務所が設計・監理業務を結んだ。2009年12月通常総会で、施工業者を㈱サカクラに決定。2010年4月1日工事開始、9月25日工事完了した。工事完了までに60数回現場を訪問し検査・打合せを行った。

大規模修繕工事を承認する総会前に、修繕委員会の細則作業指導を行い、総会では、支援制度導入経緯及び質問に対し回答、承認を得た。

管理組合の修繕委員長が、ゼネコン勤務の一級建築士ということから、専門的な見地からやりとりを重ね、日住協にとっても支援事業の第一号として、事業を進めるたについて学ぶべき点の多いケースとなった。

2.静岡県清水市清水区堂林 ロイヤルシャトー堂林管理組合

マンション外観

Bマンション外観

JR清水駅から車で10分。5階建て、38戸、築後19年。単棟型マンション。
22年4月末にメールで大規模修繕工事支援制度について質問が寄せられ、22年6月、日住協に入会。9月、大規模修繕について相談があり、同10月28日1日診断を実施。同12月に1日診断報告会を開催した。

23年1月に理事会で、支援制度の採用と設計監理方式の採用が決定、5月22日総会で承認された。

1日診断の結果、屋上一部を除いて約20年間修繕をしていないことから外壁、階段のひび割れ、シーリング劣化、鉄部の傷み、バルコニー等の防水傷みが激しいことが確認され、修繕工事の内容を決定した。

日住協としては、遠隔地であることから、受託を慎重に検討したが、設計監理方式の採用の勧めを含め、管理組合へのサポートになると判断、受託した。

23年6月、施工業者の募集を開始し、8社の応募があり、8月21日にヒアリング業者を選定し、9月に建装工業㈱に決定。24年1月15日に住民説明会を行い、2月1日に工事開始し、6月17日に竣工検査を行い6月30日に引き渡した。

大規模修繕支援事業の採用事例

3.東京都文京区Cマンション

ヒルハイツ文京・春日0031都心で交通便はよく丸の内線後楽園、大江戸線春日から徒歩7分、地下3階(駐車場)地上11階、73戸、築11年、中廊下型の単棟型マンション。

管理会社→㈱東急コミュニティー。

平成22年9月大規模支援制度採用を前提で相談開始、22年10月、日住協に入会。

23年1月設計事務所3社と面談(理事長・修繕委員長他、日住協1名)、2月内定。

23年4月、支援制度担当日住協及び内定設計事務所紹介の住民説明会を開催。

23年9月、大規模修繕支援制度業務委託契約を提携。11月、設計事務所(八生設計事務所)と委託契約。

平成24年1月より調査及びアンケート開始。アンケート回収率100%。アンケートが管理組合の希望より今回の工事に関係ないオプション工事や日頃気が付いている事も記載のため269件あり、その整理に苦労した。今回の工事に関するもの、工事可能であるが検討を要するもの、工事困難(構造上不能、法的不能、施工困難、多大なコストがかかり現実的でないもの)に別けて理由を記載して、理事長名で回答する。

24年4~5月で主な工事内容を決めて、平成24年度総会(5月27日)に提案し承認された。公募により19社の参加があり、書類にて10社に見積依頼し、10月6日理事会でヒアリング業者4社に絞り、10月22日に4社のヒアリングを行い㈱リューアルウイングスに決定し、25年2月1日工事開始。6月末竣工検査で7月中旬に引き渡し予定。

4.東京都国立市Dマンション

JR中央線国立駅から徒歩2分。12階建て、45戸。1階は店舗などが入る複合型マンション。築13年、中廊下型の単棟型マンション。管理会社→ナイスコミュニティー㈱。

平成22年11月初旬、読売新聞に大規模修繕工事支援制度の記事を見たとの相談あり、担当者が事務所に来所した。大規模修繕工事支援制度の説明及び入会を勧めた。11月27日、日住協に入会。

平成22年12月3日管理組合訪問、日住協と大規模修繕工事支援制度の説明。理事長は、管理会社と23年度に大規模修繕工事を行う話を進めているので、支援制度の採用に消極的であった。12月12日、国交省助成事業、マンション大規模修繕「設計監理方式の導入・コンサルタント選定マニュアル」の説明会(東京会場)に参加するように勧めた。当日、理事長、前理事長、修繕委員長他2名の参加を得た。理事長より多くの質問があった。

大規模修繕支援制度の説明を平成23年1月理事会に、3月住民説明会で行った。
平成23年5月「建物一日診断」を行い、タイルの一部が浮いていたので緊急工事を提案、実施した。23年5月29日総会で理事長(技術士の資格有)交代及び支援制度承認。平成23年7月1日に支援制度の契約。平成23年8月、設計事務所選定で理事長と修繕委員会との対立あり、日住協は修繕委員会と同意見。

平成23年12月より設計事務所選定を再開。平成23年11月理事長辞任、交代。
平成24年3月設計事務所(汎建築研究所)内定。4月契約。5月から調査・診断及びアンケート開始。平成24年6月定例総会(設計事務所決定及び今後計画報告)。

平成24年11月仕様書が出来上がり、11月11日に住民説明会を行い、12月15日に見積参加希望業者11社中より、9社に見積を依頼した。

平成25年1月末見積を締め切った結果、1社のみ管理組合が予定した工事概算金額に近く他は、20%以上高く、口頭打診の結果5%以上の削減は無理と回答のため、2月24日1社のみヒアリングを行い、理事会で内定し、3月24日臨時総会で建装工業㈱に決定した。

工事開始は、平成25年8月1日とし、工事期間は、4カ月で竣工は11月末の予定。

5.東京都目黒区Eマンション

サンロイヤル東山都心で中目黒駅から徒歩5分。地上7階建て、住戸44戸、店舗9戸、倉庫1戸など入る複合型マンション。築19年。1回目の大規模修繕工事。管理会社→日本ハウズイング㈱。平成11年入会。

理事会で大規模修繕工事について、管理会社と検討中であった。平成22年12月12日、国交省助成事業、マンション大規模修繕「設計監理方式の導入・コンサルタント選定マニュアル」の説明会(東京会場)に参加し、大規模修繕工事支援制度を知った。

平成23年3月、管理組合より支援制度説明の要望あり管理組合を訪問し説明。
4月理事会で「建物一日診断」を承認、5月「建物一診断」実施。

9月15日大規模修繕工事支援制度契約(NPO日住協と管理組合)。12月3日臨時総会で、設計・監理事務所(八生設計事務所)決定。

平成24年1月調査開始、2月アンケート調査開始、3~4月基本計画作成、5~6月実施設計、6月30日定例総会で実施計画説明。7月施工会社の見積依頼、8月見積受領、9月25日ヒアリングにて三和建装㈱に内定。10月28日の臨時総会で施工会社及び工事費承認。11月施工会社と契約。平成25年1月19日住民説明会を行い、2月1日より工事開始した。工事期間は、約5カ月間とし6月末までの予定。

6.東京都調布市Fマンション

京王線つつじが丘駅より徒歩20分、バス7分。A棟:地上12階建て177戸、B棟:12階建て144戸、C棟5階建て59戸、D棟5階建て60戸計443戸。築後39年。第3回目大規模修繕工事(一部設備を含む)。管理会社は、住友建物㈱。平成23年6月大規模工事支援を条件に入会。

平成23年9月10日大規模修繕支援制度の説明と工事内容及び今後の進め方について打合せる。11月12日理事会及び修繕委員会の合同会議にて、支援制度契約時期、設計事務所選定方法、来年度予算検討(支援業務:94万円)
平成24年2月27日付で大規模修繕支援制度契約。

3月設計事務所業務見積依頼要領書作成及び見積依頼。4月23日見積締め切り、引続き設計事務所見積比較作成、4月28日ヒアリング事務所3社選定、5月13日設計事務所ヒアリング及び八生設計事務所に決定。9月7日アンケート内容説明会(建物・設備のため)、10月アンケート、11月アンケート結果内容検討、12月~25年3月基本計画検討。25年2月10日住民説明会、2月24日定例総会にて進捗状況報告。4月工事見積参加希望業者の募集案検討。4月末から5月中旬業界紙に見積参加希望業者に公募依頼。工事開始は11月中旬予定。

7.東京都板橋区Gマンション

東武東上線ときわ台駅より徒歩20分、バス9分。1号棟8階建て64戸、2号棟7階建て55戸、3号棟4階建て40戸、4号棟高8号棟64戸、4号棟中3~4階建て14戸、5号棟8階建て64戸計301戸。築後32年。第3回目大規模修繕工事。管理会社は、日本高層管財㈱。

平成24年6月大規模修繕工事支援制度の相談あり、6月9日に支援制度の説明。
6月10日建物一日診断申込み、7月7日建物一日診断、8月中旬建物一日診断報告、
9月1日大規模修繕支援制度業務契約、9月10日設計事務所5社に選定要領書を発送、9月28日設計事務所より見積書及び説明書受取。10月11日設計事務所の見積内容を説明、ヒアリング事務所を3社選定。11月4日設計事務所ヒアリング、八生設計事務所に決定。

26日、設計事務所との契約内容打合せ、12月13日詳細調査、平成25年1月10日アンケート内容検討、3月7日アンケート結果より工事に採用する項目を検討。4月4日より工事内容検討5月2日第一回工事仕様書検討及び工事見積参加希望業者の募集案検討。

5月下旬~6月中旬業界紙に見積参加希望業者に公募依頼。6月2日定例総会に工事内容及び工事概算金額並びに請負業者の選定を理事会で選定の承認をえる。工事開始は26年1月中旬予定。