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2012年9月 スタッフ会議(詳細報告)

「訪問相談・派遣専門家スタッフ会議」は、8月は休会としましたが、9月18日、二ヵ月ぶりの会議がありました。

会議では、この間の派遣等の事業の進行状況の報告や、すでに開始された第二回の「育成講座」の模様が大石理事から紹介されました。

そのあと、予定されたテーマの「管理会社との付き合い方」について柳沢理事がNPO日住協の見解を、これまでに発表された「アメニティ」紙の「論談」にもとづいて報告。
マンションの管理の主体は管理組合であって、管理会社ではないことがまず基本であるとの説明がありました。管理会社を「悪魔」視する意見もありますが、

契約を取り消さないかぎりは毎日付き合う相手であり、契約書を交わしていること、
区分所有者(居住者)の目の前で仕事をしている以上、仕事ぶりが悪ければ居住者の批判にさらされざるをえないこと、

などの条件があり、それを活用して管理組合が管理会社の仕事をチェックし、改善の交渉をおこなうことが重要であることが強調されました。

そのためには、管理組合とくに理事が、業務に精通してこそ、それが可能であり、理事が業務に精通することが管理会社との間に真のパートナー関係を築くことができる条件であることが、結論として述べられました。また、管理組合を代える方針をとるのには慎重な検討が必要だが、代えるとした場合の段取りについて、いくつかの本に書かれている内容を紹介、それにたいするスタッフ各人の考え方を聞きたいと提起しました。

それをめぐって、活発に討論がおこなわれました。

基本的考え方としては、報告の趣旨に同調するとの意見が出される一方、そうはいっても大手であるのに管理会社の対応はきわめて悪い、管理組合・区分所有者のためなど全く考えていないと固有名詞を出して具体的状況を説明し、管理会社を批判する意見も出されました。

一方、管理会社にそのような悪行を許しているのは、無関心である区分所有者も悪いのではないかとの指摘もありました。管理組合員の状況は、管理組合(理事会)の側を積極的に支持する10%管理会社側に立つ10%にたいし、80%は無関心で、管理会社の働きかけに引きずられるなどの見解も出されました。

つづいて管理委託契約書の確認や重要事項の説明の問題で議論がありました。重要事項の説明では、一部には総会の何カ月か前に集会をやり、文書も区分所有者に配ってきちんと説明をするところも報告されましたが、多くは総会の場で最初に管理会社から説明があり、契約書の全部ではなく重要事項として一部が報告されるのが一般的だとの発言がありました。総会決議も「○○会社に委託する」ことだけのばあいと、委託契約書そのものが議案の付属資料につくところとあることが紹介されました。

管理委託費の「請求書」は大ざっぱで明細書がないという指摘と、それは細かい明細まで要求をすべきで、そうすれば出さざるをえないという話と、いや大手の管理会社でも要求しても明細を出さないところがあるという話とがありました。後者では、その対応策として、明細書は決算書に反映されるもので、同じ管理会社では同じ方式でやっているから問題のあるところは、管理会社が同じならどの管理組合でも共通である。それを突き合わせて追及する必要があるとの実践的な指摘もありました。


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