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機械式駐車場の事故多発で、技術基準見直しへ

マンションなどの機械式立体駐車場で入出庫の際に、子供がパレットと機械装置の間に挟まれ死亡する事故などが4月と、7月に相次いで起きたことで、公益社団法人立体駐車場工業会はこのほど、技術基準の見直し強化へ乗り出した。

また、国交省と消費者庁は8月末、チラシを作成、利用者に事故防止の注意を呼びかけた。

立体駐車場の危険性は以前から指摘されていたが、メーカー側もお座なりの対応で、生活の場であるマンションなどの駐車場の安全策の立ち遅れが悲劇をまねいたといえる。

同工業会は、立体駐車場メーカーの集まりで、多くはエレベータなどの製作会社の関連メーカーが多い。一連の事故を受けて、事故を起こした昇降・ピット式、エレベータ方式の安全強化策と安全強化に向けた活動の充実を掲げ、さらに他の機種においても、安全性の向上を目指す、としている。

安全のための技術基準では、ピット、昇降式では、駐車簿の前面(乗り込み面)には、人の侵入防止を目的としたチェーン等をもうけるとされているが、乗り込み面は、前面ゲートを設けるよう技術基準を改定する。これにあわせチェーン設置の基準を廃止する。既設の駐車場についても同様とし、前面ゲートの設置が困難な場合は、侵入検知センサーの設置を要請する。

エレベータ方式の駐車場については、人感センサーの設置を必須とするよう技術基準を改定する。既設の駐車場についても同様とする。

子ども3人が死亡

国交省によれば、2007年から今年7月末までに、機械式駐車場で利用者が死傷した事故は31件発生、このうちこどもが死傷した事故は9件で、うち3件は死亡事故だった・。

7月23日夕、岩手県花巻市花咲町のマンション(12階建て)のタワー型立体駐車場で、4歳の幼稚園男児が、車を乗せる回転式の台座と壁の間に挟まれ死亡した。台座は180度回転して車の方向を変える方式で、一緒に帰宅した家族が幼稚園児に気付かずに操作したとみられる。

また、4月2日午前8時過ぎ、大阪府茨木市のマンションで、母親が地下にある駐車台から車を出そうと操作中、隣の駐車台から3歳の男児が上昇中の駐車台に乗り移ろうとして、転落、駐車台と隣にある立体駐車簿の床面の間に胸や頭などを挟まれ、死亡した。
2件とも、小さな子供の、思わぬ行動も事故の要因だが、そうした想定外の行動にも備えるのが、日常生活に組み込まれた駐車場の安全対策といえる。

機械式立体駐車場での事故にご注意ください!(1)

機械式立体駐車場での事故にご注意ください!(2)


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