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理事長インタビュー シティコープ清新管理組合 藤居 庸郎 理事長

シティコープ清新管理組合
藤居 庸郎 理事長(61)

(聞き手・川上湛永 NPO日住協会長)

昨年、入居して管理組合ができて30周年でした。シティコープは、管理組合活動も、自治会活動もすごく活発ですね。

藤居 : 30年は、あっという間でした。たしかに、活動は活発ですね。管理組合、自治会、それと高齢者の集まり、くすのきクラブの3団体のほかに、4年前に清新きずなの会ができました。集会所の使用状況はすごいですね。ほとんど毎日隙間がないくらいです。

江戸川区の葛西地区は、埋め立て地で、30年ほど前に住宅公団、東京都住宅供給公社、民間によって、団地、マンションが次々に開発されて、大きなニュータウンができましたね。荒川沿いで、葛西沖の海も至近距離ですね。

藤居 : そうです。シティコープ清新のほかに、北ハイツ、南ハイツ、中央ハイツ、清新プラザ、がほぼ同時期に開発されました。5団地で、3カ月に1回、連絡会を開いています。同じように建物の高経年化、居住者の高齢化、いわゆる二つの老いの悩みを抱えています。

以前に、理事会を傍聴させていただきました。論議も活発で、生きのいい理事会という印象でした。

シティーコープ清新

清潔が自慢、開放廊下、エレベーターホールにちりひとつないシティーコープ清新

藤居 : ありがとうございます。理事が19名もいるので、活発と感じられたと思いますが、現実は、理事のなり手が少なくて、苦労しています。規約で理事は20名以内、監事2名以内となっています。任期は、1年で、再任は妨げずとなっています。ただ、理事長と会計担当理事は、3期までと決められています。輪番制と立候補を組み合わせていますが、役員選出委員会があって、あの人に入ってもらおう、ということで、毎年、何人か、選んでいます。とはいえ、理事さんには、最低2年はやりましょう、最近では最低3年をお願いして、3年やったら卒業の権利を持つという風にしています。3年やるとほとんどの人は、辞めてしまいます。

面白いルールですね。1年任期だけど3年はやってね、ということですね。

理事会、自治会などユコヨコのつながりが強いのが団地の誇りですと話す藤居理事長

藤居 : そうですね。よほど高齢で、からだが動かなくなったということでもない限り、みなさん、3年間頑張ってくれますね。役員選出委員会は、実は、管理組合、自治会、くすのきと3団体で委員会を形成していて、役員候補をピックアップしています。役員のなり手がないのは、自治会も同じなので、その人たちのピックアップもしようという動きも出ています。理事会と、自治会、くすのきクラブの3者懇談会、それぞれから6人ずつ、計18名が4カ月に一度、その時々の課題を話し合います。解決するものは解決して、その後、大宴会です。

3団体の運営は、いつからですか。

藤居 : 一番歴史があるのは自治会で、30年前からやっていますね。団地ができて32年目ですから、相当初期からです。清新町には5つの団地がありますが、うちは東京都住宅供給公社の分譲です。売り出した時のパンフレットを制作したのが私の会社でしたので、その縁でここに来ました。理事会、自治会、くすのきが、こんなにヨコヨコでつながっているのは、大いに自慢したいです。但し、いい面もあるが、面倒くさいという面もありますね。でも、結果的には、いいのかなという気はします。1年中、いろいろなイベントがありますので、手伝えるものはお互い手伝っています。諸先輩がそういう動きを作ってきたので、それを継承できているということですね。

趣味の会なども盛んですね。

藤居 : 数えたら、13はありますね。愛好会、趣味の会、さまざまです。パワフルじゃないとうちの団地では通用しないですね。元気じゃないとシティコープには、住めないぞということですね。自治会などが絡む行事は、ふれあい祭り、盆踊り大会、運動会、防災訓練、バーベキュー大会、餅つき大会、春と秋の美化運動などですね。葛西南部協議会があって、広いエリアですが運動会もあります。これはさすがに、だんだん参加者は少なくなってきましたが。

葛西地区の5団地での連絡会には、理事長さんが出ているのですか。

藤居 : そうです。同じような悩みを抱えていますね。3・11東日本大震災がありましたが、震災対策もそうですね。うちは、1昨年に耐震工事をやりました、一部住民に慎重意見もあったのですが、一部の棟で、耐震工事を、都や区の補助金も利用してやりました。お金をかけて耐震工事をやっても、何かあって資産価値が下がったらどうするの、という心配する意見がありました。

耐震診断しても、工事には踏み切らないというマンションの方がずっと多いですからね。よく踏み切りましたね。

藤居 : 都と江戸川区から補助金が出たのが大きかったですね。

震災対策だけでなく、省エネ工事とかにも、国交省や経産省の補助金が出ていますね。ただ、ホームページなどで告知してから、締め切りが早すぎて、応募する時期を逸したという話もよく耳にします。

藤居 : 補助金で改修工事をやりたいと、常々思っています。サッシ交換工事を手掛けると1戸70万円もかかるといわれています。経産省の補助金が3分の1出るという情報も聞きました。今すぐ役立つ補助金情報を、日住協でも早く手に入れて、会員に知らせてほしいですね。ホームページにそういう情報欄を設けてください。ぜひ。

お役に立てるようにします。

藤居 : 30年先までの長期修繕計画を作成しましたが、サッシの交換は、14年後です。その時、補助金が出るかどうかわかりません。1戸70万円で、399戸で3億円近い。3分の1の補助が出れば、負担が軽くなります。うちの場合だと修繕費の値上げは、たいへん難しい課題です。何とか補助制度を利用できれば、と考えています。資金繰りを考えると、期待したいですね。

マンションだと、国交省と経産省の補助金が該当しますので、情報が入ったら会員さんに早く、伝えるようしたいと思っています。情報を開示してから、申請締め切りが早いうえ、工事の完了時期が数カ月しかない例もあります。国交省などにこの辺の制度の改善を含め、要望したいと思っています。

シティコープ清新
江戸川区清新町1丁目、399戸。14階建て2棟、5階建て2棟
で構成。環境整備に力を入れ、あふれるほどの緑に包まれる。高層棟の開放廊下は、ごみひとつなく、整理整頓されているのが自慢だ。


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