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賛助会員 トップに聞く 株式会社P・C・Gテクニカ 藤井 金蔵 社長

株式会社P・C・Gテクニカ
代表取締役社長 藤井 金蔵

(聞き手・川上湛永 NPO日住協会長)

築30年超の高経年マンションが全国で150万戸にも増え、ライフライン、特に給排水管設備の工事が増えてきました。

藤井 : 私どもは、排水管の更生の工事が主ですが、ここ数年、仕事量がぐんぐん伸びてきました。

給排水のうち、排水管のライニング、つまり更生工事の専業ですね。特許も12もとり、技術開発に取り組んできました。特徴はどんな工法ですか。

藤井 : 一般に、古くなった配管の修繕工事は、新しい配管と取り替える更新工事と、劣化した配管を修復する更生工事があります。更新工事が主流のようですが、工事費が高額になる、工事期間が住戸当たり1-2週間かかり日常生活を阻害するなどの問題点があります。私どもが開発したマルチライナー工法は、工期も1日、工費も2分の一で済む優位性があります。

排水本管と専有部の枝管も、その工法で対応できるのですか。

排水管を手に工法を紹介する藤井社長

藤井 : そうですね。共用部である排水立管については、エポキシ樹脂を含侵させた特殊な繊維を管内に反転させながら、圧力をかけ張り付けてゆきます。このライナー層は加熱されると硬化し、FRP管を形成します。排水管の中に、もう一つ管をつくるパイプインパイプです。ただ、この工法は、枝管をふさいでしまうという欠点がある。これも管のなかに、ロボットを入れながら穴をあけ、カメラで監視しながら、分岐管の方にも含侵させたライナーを入れ、パイプを作ります。さらに専有部になる枝管についても、落下傘と同じ形のものを、管の中に入れ、落下傘のように管の中で広げる。それで、管壁にエポキシ樹脂の塗料を塗りながら、入口から出口に向かって施工します。

実際に見てみないとわかりにくいようですが、何時間かかるのですか。

藤井 : 8時間くらいですね。パイプの中は、当然、外から見えないので、管内にカメラを入れ、胃カメラを想像してください、それで施工中、モニターで見ることができます。管理組合の役員さんも見ることができます。施工不良や手抜きができない仕組みです。

マンション管理組合から見ると、給排水管を同時にというニーズがあると思いますが。

藤井 : 給水管は、別の施工会社、例えば、㈱いずみテクノス様に委託して同時施工もうけています。

仕事量が、2011年くらいから、急激に増えてきたようですが、対応する態勢は。

藤井 : 増大する需要に合わせて人もふやし、もちろん新卒も。東京、大阪、名古屋に関しては、私どもで直接、施工まで直接責任を持って対応していますが、他のところは、地元の有力排水事業会社にお願いしています。技術供与もしていますし、フランチャイズしているところは、地元で工事がやれるように育てています。

何社くらいになりましたか。

藤井 : 現在30社ほど。北海道、北九州、福岡まで、まだまだ足らないところが多くありますけれど。

仕事の受注の方式は。

藤井 : 地元でP・C・G経由でやってもらうのと、その会社が直接受けてもらってもかまいません。ただ、20年保証とか10年保証とか長期にわたりますので。やはり安心のためにも、P・C・Gに直接というところもあります。

これからもそのような態勢で進めるわけですね。

排水管更生工法を選ぶ管理組合さんが増えてきましたと藤井社長

藤井 : 今年は、それで行きたいと思っています。おかげさまで、小さい業界ですが、業界のナンバーワンにやっとなれたので、引き合いも非常に多くなって、お客さんの紹介という形で。管理組合さんも、うちがやってみてよかったから、という形で広がってきているのかな、と感謝しています。

営業のモットーは

藤井 : お客さんに喜んでもらいたい、お客さんが困っていることを解決して差し上げたいということですね。省資源、耐震も優先しています。2012年に愛知環境賞もいただきました。また、施工現場に常駐の女性サポートスタッフを置いていますが、大変好評ですね。排水規制のお知らせや住民への対応ですね。東京に4名、名古屋に5名、いずれ業務に応じて増やしてゆきたいと考えています。

異色な工事事例はどんな。

藤井 : 明治村(愛知県・犬山市)で、旧帝国ホテル中央玄関のルーフドレインの修復工事をやらせていただきました。近代化産業遺産だからドレインを壊せない、というので、引き受けました。愛知県県営住宅も請けました。最近は、管を取り替えるのではなく、延命になる私どもの更生工事を、建築士さんが、最初から選択肢に入れていただくことが多くなりした。うれしいですね。

最近、大規模修繕に関する著書「マンション管理組合理事のための 大規模修繕成功の秘訣」を出しました。

藤井 : 2016年5月に、幻冬舎より出版しました。大規模修繕という管理組合の10数年に一度の大事業を、理事さんが適切に対応するには、どうしたらいいのかを、わかりやすく書きました。

株式会社P・C・Gテクニカ
昭和39年3月設立。本社・名古屋市天白区原1-1204。首都圏本部、阪神営業所がある。
平成27年売上20億円。


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