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賛助会員 トップに聞く 建装工業株式会社 髙橋 修身 社長

賛助会員トップに聞く 建装工業㈱社長 髙橋 修身

賛助会員 トップに聞く
建装工業株式会社 髙橋 修身(たかはし おさみ) 社長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(聞き手・日住協会長 川上湛永)

被災マンション補修に全力


2年前の東日本大震災で仙台のマンションが、相当の被害を受けました。

髙橋 : 「東北支店が、40年前からあって、そこを拠点に、普段お世話になっている150マンションの復旧、補修工事をやらせていただきました」

社長は3・11のときは、どこにおられましたか。

髙橋 : 「出張で関西にいて、当日は電話での指示、翌朝電車が動いた朝一番で帰りました。3月12日朝には新橋の本社より支援車両第1便を出発させました。阪神・淡路大震災の経験がありましたから、とにかく現地のお客様の復旧を最優先に。そのためには人手、資材が不足していたので、計10便ほど、発電機などの資機材や、水・食料・日用品・燃料などを届けました。さらに阪神・淡路大震災等震災復旧の経験をもつ技術者をリストアップして現地に派遣しました。」

工事内容はどんな点が多かったのですか。

これからも提案型の仕事をしてゆきます、と強調する高橋社長=港区西新橋の本社で

髙橋 : 「仙台の場合、横揺れによる被害が特徴でしたね。雑壁(非耐震壁)の崩落、タイルの落下、ひび割れ、建物のジョイント部金物の破損、玄関ドアやサッシの歪みによる開閉不能などが特徴でした。クラックは、地震によるものですから、貫通クラックが多かったですね。居住されている方の生活の不便さや余震による不安をいち早く取り除き、一日でも早く日常生活を取り戻されるよう様々な創意工夫を実践してきました。コンクリートの増し打ち等で建物の補強をする工事も多くありました。本社に復旧対策本部を立ち上げて、本社―東北の連絡を密にしました。被災の判定基準、それに復旧技術指針を作成しそれにもとづき対応しました。」

塗装専業でスタ-ト

開業1年、いまや下町の人気をひとり占めしているスカイツリーの塗装を手掛けたそうですね。

髙橋 : 「タワー本体の溶接部及びボルト継手部の塗装を施工しました。
600mを超える建造物の塗装ということで厳しい気象状況下での作業や、落下を絶対にさせてはいけないこと、塗料をこぼさない、飛ばさないことを厳守しました。
超厚膜塗装をするため、試験場でローラーの試験を実施したりもしました。もともと塗装の建装工業の方が、昔は名が知られていました」

発電所、橋梁、石油化学プラントなど大型物件を手がけていますね。

髙橋 : 「エネルギー関連の施設は、40数年前からですね。発電所は、建屋が多く、塗装の仕事はたくさんありました。明石大橋など大型橋梁の塗装も担当しました。大型橋梁は、20年も経過すると現場で塗り替え工事が必要になります。天候や立地的に厳しい環境での施工となることが多く技術力と経験の差が如実に表れる仕事でもありますね。
実際に現在レインボーブリッジのメインケーブルの塗り替え工事をやっております。」

マンション改修は、35年前から

マンション改修は、昭和52年ごろから本格的にスタートしました。

髙橋 : 「塗装だけでは、限界があるので、マンション改修に舵を切りました。マンションのストックがどんどん増えてくる、それに伴う維持・修繕工事も当然増える、と考えたからです。今では、395億円の売り上げのうち、8割はマンション改修です。ここ数年、毎年、250管理組合、3万戸のマンション改修工事を引き受けています」

マンション改修は、老朽化が進んで、管理組合からみれば、耐震とか、省エネとかニーズが変化してきています。

髙橋 : 「そうですね、私どもも提案型の仕事が求められていると考えています。耐震、バリアフリー、省エネ、グレードアップなどに加え最近では環境に配慮した材料や施工方法が求められてきていると感じますね。マンションも高経年、居住者も高齢化が進んでいますが、若い世代の方が戻ってきて、マンションの夏祭りなどが盛んで、活気が出てきたところもあって、ニーズも多様化していますね」

日住協にも、大規模修繕の相談が多く来ますが、最近は給排水管更新など設備関係の相談がぐんと増えています。

髙橋 : 「設備関係の業務に対応するため、20年ほど前から新卒社員を育てるほか、中途の資格保有者などの人材も導入して強化を図ってきました、現在では設備工事や内装工事等トータルに対応できる体制が構築されました。」

超高層マンション改修も先んじて

超高層マンションの改修もいち早く手掛けていますね。

髙橋 : 「超高層マンションも全国で約200棟にもなって、大規模修繕も2回目という管理組合もあります。約15年前から、超高層の補修工事を受注して、もう50棟を超える工事をしており、ノウハウも蓄積しています。今年大阪で、日本初と思われる超高層マンションの給水管の更新工事をやりました。これから増えてきますね」

-まだ45歳とお若いのですが、業界をリードしていかなければ。

髙橋 : 「会社は、今年で110周年になります。私で社長も5代目です。社長になって17年になりました。28歳の時に社長を引き継ぎましたが、この業界は、マンションにお住いの方の資産価値を上げ、住環境を快適にする事業だと思っていますので、これからも研究・開発に力を入れてゆきます」

マラソンを本格的に走っているとか。

髙橋 : 「先代社長が健康を害して早くに引き継いだので、健康管理には人一倍気を使っています。就任する前から時々走っていたランニングを今もやっています。これまで、フルマラソンを12回ほど走りました。練習は、自宅から西新橋の本社まで10キロくらいですけど、走って通勤したりしています。マラソン、走っているときは何でこんなことをと思いますが,完走した時の達成感は格別ですね」

建装工業株式会社 創立明治36年、資本金3億円
従業員450名(うち技術系320名)、本社・東京都港区西新橋


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