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理事長インタビュー 愛宕2丁目住宅管理組合 小林 みつる 理事長

愛宕2丁目理事長

愛宕2丁目住宅管理組合
小林 みつる 理事長(43)

 

 

 

 

 

(聞き手・川上湛永 NPO日住協会長)

愛宕住宅としては、初めての女性理事長、しかも一番若いと聞いています。

小林 : そうですね。この団地は、多摩ニュータウンでも、早くから開発され、諏訪の次、2番目に古い団地です。5年前に越してきました。地元出身で、多摩町のころから住んでいますので、愛宕団地はよく知っていました。

引っ越してきて、役員をすぐ引き受けたのですか。

小林 : 越してきて、翌年、管理組合と住民をつなぐ運営委員制度があるのですが、それを引きうけました。理事の選出については、階段によってくじ引きと立候補があって、私の住む棟は40戸で、3年先の理事を決める集まりがありました。遅れて出席しましたが、「わたしやります」、と声を上げました。一期二年なので計算すると、次の番は80年先ですから、若いうちにやっておこうという思いもありました。

それで理事になった。

団地内のコミュニティを大切にしたいですね、と語る小林みつる理事長

小林 : そうです。理事になって、広報を担当しました。昨年は7月から、全戸のアルミサッシと玄関ドアの交換という大規模修繕工事があって、今年2月までかかりました。その後、5月に行われる総会を前に、理事の互選で理事長を決める会議がありました。私は、お勤めをしているので、平日の渉外業務はできません。それを分担してくれれば、やってもいい、と言いましたら、理事同士で分担しよう、ということになって、それならと理事長を引き受けました。
うちのり団地は、総会前の互選で理事長以下の役職を決めて、総会議案書には、役員一覧が印刷される仕組みです。だから、事前に理事長も決めておくことになっているのですね。

402戸と大きな団地なので、理事長の仕事は、大変ですね。

小林 : そうですけど、大規模修繕工事を終えていますので、しばらく大きな仕事はないだろうと。

総会では、理事長の施政方針演説などもあったのですか。

小林 : いえ、そんな大袈裟なことではなく、理事長をやらせていただきます、1年間よろしくお願いします、とだけ言いました。

多摩ニュータウンでも伝統のある団地で、何かと注目されますね。

小林 : 古くから完全自主管理を貫いています。どんど焼き、おもちつき、夏祭り等年間を通して、文化行事が目白押しです。愛宕地区連合の盆踊りもありますね。住民の高齢化で、コミュニケーションも薄れがちなので、その辺りに重きを置こうと考えています。食事の準備をしたり、女性が集まる場でもあるので、行事は、お隣り同士でコミュニケーションを取り合うなど、いい機会ですね。

遊好会という老人クラブが、古くからあって、多摩地区でも一番活発と聞いています。

小林 : いろんな行事を支援してくれますし、頼りにさせていただいています。この夏、初めて取り組んだ七夕まつりにも、積極的に参加してくれました。いつも、お祭りには、総出で参加してくれます。会員は100名くらいですね。管理組合ができる前から、老人クラブがあったと聞いています。

課題の二つ目は。

サッシと玄関ドアを交換したばかりの愛宕2丁目住宅=多摩市愛宕2丁目で

小林 : 昨年からことしにかけてのサッシ、玄関ドアの交換に2億8千万円をかけましたが、次の大規模修繕までは、財政的に改修費用はなんとかなるだろう、と見ています。次の次が、大変かもしれません。何を優先するか、決めていません。屋根防水、外壁の補修、排水管の更新等が検討課題に挙がっていますが、問題は山積みです。大規模修繕は、理事会が修繕委員会を立ち上げて、諮問しますが、いまは立ち上げていません。

毎月の積立金はいくらですか。

小林 : 修繕積立金という名目ではなく「維持費」となっています。部屋の面積で違いますが、6-8千円、組合費は4千200円です。自主管理ですから、他の団地に比べ安いかもしれませんね。会計、経理も会計担当理事、事務局で担当しています。植栽の剪定も、臨時の部分は事務局の男性職員2名でほとんどやってくれますし、芝刈り草取りは、春と秋、住民総出で、やっています。

ごみの集団収集とかは、自治会を通じて市からも助成金がでますね。

小林 : 多摩市の場合は、団地の町のせいか、管理組合にも助成金が交付されます。うちの団地にも、自治会がありません。

理事は、11名ですね。

小林 : 理事11名、監事2名で、役員は13名ですね。女性は、私を含め3名、昨年は2名でした。いつも、女性の比率はそんなところですね。理事は皆さん協力的で、ほとんど欠席はないですね。40歳代から70歳後半までと年齢の幅はあります。理事会は月1回ですが、携帯電話を駆使して、明日、あの件で集まれますか、とか電話で連絡を取り合って、相談事、打ち合せは頻繁ですね。

活発な理事会ですね。住民の名簿の整備はどうですか。首都直下型地震の発生が予測されていますが。

小林 : 住民台帳をどうしようか、検討中ですが、今期中には、めどをつけないといけません。4年前につくったのですが、更新していません。70%、データが集まればいいと思っています。

高齢者対策は、どの団地も真剣に取り組んでいます。

小林 : 老人クラブの遊好会が、頑張ってくれていますが、アラカン世代が、老人クラブに入らない傾向にあります。どうすればいいか、悩んでいます。ただ、団地に空きが出ると、息子世代が、戻ってきていますね。

息子、娘世代の回帰現象ですね。

小林 : そうですね。団地の平均年齢も下がるし、若返りにつながりますね。面白い現象ですし、もっともっと回帰してくれればと期待しています。

愛宕2丁目住宅管理組合
東京都住宅供給公社分譲。47年入居。築42年になる。多摩ニュータウンで、2番目に開発された団地だ。中層5階建て、14棟、402戸。昨年、サッシ、玄関扉を交換する大規模修繕工事を実施。サッシには、ペアグラスを使用、断熱性に配慮した。


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