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理事長インタビュー 霧が丘グリーンタウン第一住宅管理組合 安本 とよ子 理事長

霧が丘グリーンタウン第一住宅管理組合
安本 とよ子 理事長(78)

 

 

 

 

 

 

 

(聞き手・川上湛永 NPO日住協会長)

ことし5月の総会で理事長に就任されたそうですが、管理組合活動の経験は?

安本 : 34年前の1979年8月に団地ができたときから住んでいますが、管理組合活動は初めてです。民生委員を18年間勤めていましたが、管理組合活動を横目でみながら、我関せずでした。昨年、積立金の値上げもありましたし、大変だなと思っていました。

順番が回ってきたわけですか。

安本 : 自治会と管理組合の役員は、輪番で回ってきますが、今まで自治会の役員は3回引き受けました。今回は、管理組合の方に出ることになり、主人が出るはずでしたが、体調を悪くして、わたしが出ることになりました。全体で、408戸、5階建ての中層住宅16棟、タウンハウス2棟、計18棟で、10年ごとに順番が回ってきます。役員は総会前に役員選定委員会で立候補も受け付けています。今回、理事21名で理事長を決めるのに、くじ引きをしたのですが、最後に残った21番目のくじを引きましたら、当たってしまいました。その瞬間、頭の中は真っ白。どうしても自信がないので、翌日、何人かのかたにやってくださいとお願いしますと、安本さんであればできるし協力しますからと言われました。

給排水管・ガス管更新の大規模修繕が控えていますね。

大規模修繕の準備などにも主婦感覚を生かしたい、と安本理事長

安本 : 平成27年完成の計画で、準備作業が始まったところです。この団地は、管理組合理事会のほかに、団地ができて数年後から、長期管理計画委員会があり1次、2次、3次,4次と10年後毎に立ち上げ、2003年からは、長期管理計画推進委員会とし毎年常設となりました。長管委員会は、単年度の理事会ではできない、長期的、専門的な課題を検討するために、団地のあり方、環境整備、財務、駐車場、建物、設備の改修などを検討する専門委員会に分かれて活動しています。この団地の最大の特徴ですね。

今回も、そのやり方を引き継いでいるわけですね。

安本 : 今回は、「専有部・共用部分ライフライン改修工事計画準備委員会」といいますが、長管委員会から生まれ立ち上げられました。通称「ライフライン・ルネッサンス」と言われています。団地住民で、建築設計の専門家などがはいられて、コンサルタント、改修業者の選定などまで含めた準備をはじめたところです。この委員会には、組合理事も長期管理計画委員会、自治会の方も、参加しています。理事会のコンサルとしての支援をNPO日住協にお願いしているところです。

そうですね。日住協は、大規模修繕支援事業として、係わらせていただいています。居住者の方で、専門家もいらして、熱心でレベルの高いメンバーがこぞって参加していますね。安本理事長もメンバーですか。

安本 : いえ、私は入っていません。でも、長期管理計画推進委員の方で、古くから係わってきた方たちとは、顔見知りで、コミュニケーションもとれていますので、理事長をフォローして下さるし、力強いです。先日も、コンサルタント契約の際には、私が押印させていただきました。

理事会の運営で、困ったこと、助かっていることは何かありますか。

安本 : 21名の理事がいますが、仕事が忙しくて、欠席がちの方がいますが、副理事長は、40歳代で、パソコンが巧みで、事務処理がてきぱきとして、お陰さまで助かります。若い人に手助けしてもらわないと、管理組合は成り立たなくなりますね。

理事の任期は、1年ですね。

安本 : そうですが、営繕、建物、総務理事等4,5名は残って、半年くらいかけて、引き継ぎをやっていますね。

役員、特に理事長は、誰も引き受けたがらない。

安本 : まだ、アイデアの段階ですが、理事長のありかたで、意見交換しています。団地の住民で、経験もあるひとにやってもらう、一定の報酬も払う、外部の専門家の活用という意見には、反対意見が強いですけれど。検討委員会をつくって論議する予定です。それと、ペット問題ですね。委員会を立ちあげて検討したいと思っています。管理規約ではペット飼育は禁止ですが、途中から入居したかたが、飼ってしまう。ペットについては、子どもも巣立ち、夫婦だけになると癒しのために飼いたいというひとが増えてきますね。そういう方の心情も考慮しないといけません。長期管理計画推進委員会には、補佐役が4名いて、理事会は補佐役に相談するなど協力、支援していただいています。大規模修繕のライフライン・ルネッサンスも、そうですし、こころ強いですね。

30年超えた団地は、高齢化が進み、高齢者対策は大事なテーマですね。

1階住戸の専用庭も緑で埋まる霧が丘グリーンタウン

安本 : 3年前、民生委員をしていたころ、65歳以上の方を対象に、「ふらっとほっと高齢者サロン」を、提唱、開設しました。毎週金曜日、集会室に集まってもらって、おしゃべりや歌を唄う、編み物、囲碁など自由にやってもらいます。午前、午後ともそれぞれ20名前後、それこそ、ふらっと来ていただき、楽しんでいただいています。ただ、独り暮らしのかたの参加が、少ないのが悩みですね。家に引きこもりがちになるのですね。団地の中で、独り暮らしのかたを把握するのは困難で、民生委員だってわからない。個人情報保護法が壁になっていますね。サロンで、あのひと最近、顔みせないわね、どうしたのかしら、と心配して家を訪ねる、とかして、安否を確認しています。毎年、高齢者調査を行い現在のところ任意制なので大まかに把握しています。

女性理事長として、ここは気をつけたいということはありますか。

安本 : 団地環境を良くし少しでも住みやすいように緑とコミュニテイに力を入れたいと思います。グリーン・イエローボランテイアの参加を得てなるべく自分たちで行うようにするとともに大規模修繕の仕事も、業者にはもっと安くならないの、切り詰められないの、と主婦感覚で取り組もうと思っています。

霧が丘グリーンタウン第1住宅。
横浜市緑区。1979年9月入居。RCとPC住戸からなる。5階建て16棟と2棟のタウンハウスがある。408戸、敷地面積5.1ha。霧が丘公園に隣接するほか、団地内も緑が豊かで、今回、横浜市から緑化認定書を受けた。


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