NPO日住協|特定非営利活動法人日本住宅管理組合協議会 > バルコニー通行で、複数住戸の一体利用 導入ガイド発刊

バルコニー通行で、複数住戸の一体利用 導入ガイド発刊

NPO日住協は、このほど、集合住宅の狭さの解消をめざすため、複数住戸をバルコニー通行により一体的利用を図る方式を研究開発した。40年代に旧日本住宅公団が分譲した団地では、50㎡前後の住戸が多く、狭さの改善が課題だった。今回開発したバルコニー通行方式は、改善費用が少ない、原状復帰が容易、管理組合での合意が得られやすいなどが特徴だ。

従来、2戸Ⅰ方式といわれ、二つの住宅を上下、または境界壁を抜くなどの方式が主体だった。旧公団でも、大量に売れ残った千葉県等の郊外団地で、この方式により100㎡前後の住宅に広げ、普及を図ったことがある。

今回の研究開発は、日住協付属マンション管理総合研究所が3年前から、国交省・国土技術政策総合研究所住宅研究部住環境計画研究室との共同研究の形で、進めてきた。

スラブを抜く上下方式より、施工が容易であることから、ベランダ利用に着目した。ベランダの隔板を撤去、さらに開口部のサッシュを改良する。また、開口部とベランダの段差を解消する床材を設置する。隣接する住戸間、べランドを通じて往き来する形となる。

理事会承認で、施工

この方式は、共用部であるベランダの改修を伴うため、規約改正が必要になる、この点についても、研究所では、専門家に依頼、規約・細則改正の試案を作成した。規約について総会承認を得て、個々の案件は、組合員の申請を理事会で承認をする方法とした。

ベランダ方式は、郊外団地だけでなく、都市部の既存マンションなどでも導入ができ、狭さ解消で、若い世代の定住、高齢者の在宅介護、3世代居住などの可能性が広がることが期待できる。

「バルコニー通行方式による複数住戸の一体的利用の導入ガイド」は、NPO日住協マンション管理総合研究所発行。50ページ、CD付。3000円。


関連記事